追加
~課題を克服した趣味の有る暮らし~
アクセス面で申し分ない土地を見つけたS様ですが、ただ1点心配の種だったのが間口の狭さと近隣の住宅密集加減。
隣家がこんなに近いと暗くて寒い家になるのでは…。
そこで目を付けたのがパッシブデザインの家。
太陽光・熱・風などの自然エネルギーを活用・調整し、快適で省エネ、なにより健康的な暮らしをつくる技術です。
幸いにも土地は東西に長く、しかも南隣の家の庭に当たる部分からは十分な採光が可能なことを発見。
「これならいける、大丈夫」という心強い言葉が何よりもうれしかったといいます。
窓の位置のち密な計算やシミュレートを何度も行いながら、一日を通して光がたっぷり届く理想の空間を実現。
しかも隣家が建て替わるかも知れないという将来をも見据え、より高い位置から光を取り込むための“吹き抜け”、さらに窓際には若干の天井を設け2階の外壁を内側に寄せて“隣家との間隔を広げる”というWの保険まで。
長く快適に暮らせるアイデアをデザインに盛り込めるのもまた、パッシブデザインの強みです。
居住空間は、アクセント使いのブルーでさりげなく海をイメージ。
サーフィンが趣味というご主人を象徴するかのような、ちょっとカッコイイ大人な雰囲気で統一されています。
そんなご主人自慢のスペースが、家とデザインを一体化させた外部収納。
ボード類がたっぷりしまえるうえ、シャッターを玄関と向い合せることでタイルポーチが作業場にも大変身。
駐車場から近い出し入れの動線や機能面にも配慮したナイスアイデアです。
忙しい奥様のためには、家事動線にもひと工夫。
一般的なキッチンをベースに、子どもの勉強や作業台として使えるカウンターを付けてアイランド風に仕上げたオリジナルキッチン。
その脇には水回りや4帖ほどのパントリー兼ウォークインクローゼットを配置。
「家事すべてが時短になった」と奥様も大喜びです。性能面に加え、目指していた合理的でコンパクトな生活スタイルも手に入れたS様。日々充実感と楽しさを満喫しているようです。